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大島紬の買取相場はいくら?売れないケースを解説

大島紬は日本の伝統工芸品として名高い着物で、着物買取でも安定した人気があります。

「普段着物に触れる機会がない」という人でも、“大島紬”という名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

本記事では、大島紬の買取価格の相場を中心に、大島紬買取に役立つ情報をご紹介します。

大島紬を高く売るポイントや、「売れないケースもあるの?」などの疑問にもお答えしています。

大島紬の買取を検討する際の参考としてくださいね。

ちなみに、こちらの記事でおすすめの着物買取サービスを紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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目次

大島紬とはどんな着物?

『大島紬』とは、主に鹿児島県の奄美大島を産地とした高級な絹織物です。

ペルシャ絨毯、ゴブラン織と並ぶ“世界三大織物”としても知られており、日本では“着物の女王”として愛されています。

さらに詳しくいえば、大島紬の産地は奄美大島に留まりません。

鹿児島本土・宮崎県の都城市など、多くの都市で生産されており、産地ごとに特徴がありますよ。

大島紬の大きな特徴は、泥と絹糸を使用して織られることだといえるでしょう。

職人によって伝統技法を用いて作られた大島紬の質感は、上品でありながら丈夫な点が魅力で、多くのファンに親しまれています。

『大島紬』の定義は以下の5点です。

・100%絹
・先染手織り
・平織り
・締機を使って手作業で縦・横の絣加工をしている
・手機で縦・横の絣をかすり合わせて織上げたもの

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大島紬の買取価格が高い理由

大島紬の買取価格が高い理由は、主に以下の3点つが挙げられます。

「安定した人気」「希少価値の高さ」「伝統工芸品として価値がある」

それぞれの項目を詳しくご紹介しますね。

安定した人気

大島紬の買取価格が高い理由の一つに、幅広いファン層から支持されていることが挙げられます。

丈夫でしなやか、着れば着るほどからだに馴染んでくる大島紬は、何代にも渡って着ることが可能です。

また、産地・種類・製法など、多様な特色を持つ大島紬は、コレクターの間でも人気ですよ。

買い求める人が多いため、市場価格安定=高価買取に繋がっているのです。

希少価値の高さ

大島紬は、およそ40通りもの工程を経て丁寧に作り上げられます。

そのため他の織物に比べて生産数が極端に少なく、市場での価値が高まるのです。

基本的に希少性が高い大島紬ですが、さらに詳しく見ると染め方・織り方・産地によっても価格は変動してきますよ。

特に、後述する『本場大島紬』などは、その希少さゆえに「価値がつけるのが難しい」ともいわれます。

伝統工芸品としての価値

決められた製法を用いて作られた大島紬は、日本の伝統工芸品にも指定されており、もともと価値が高い絹織物です。

前述の通り世界三大織物と称され、世界的に見ても重要な位置づけにあります。

人気があるという理由以上に、大島紬の質そのものが、大島紬の価値を上げているといえるでしょう。

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大島紬の買取価格の相場

大島紬の買取価格の相場についてご紹介します。

“大島紬”と一口に言っても、その種類は豊富にあり、それぞれの相場は異なります。

この章で、大島紬に関する知識を深めていきましょう。

1.基本的な大島紬

基本的な大島紬の種類は、大島紬・郡上紬・結城紬・綾の手軸・久米島紬の5種類があります。

それぞれの買取価格相場と特徴を一覧にしておりますので、ご覧ください。

紬の名前買取価格の相場特徴
大島紬基本的に3~5万円一般的な値段からの振り幅が大きく、数十万~数百万円に変動する。
(変動理由…産地・状態・機械折・手織・証紙付・作家監修など)
郡上紬8~15万円岐阜県の郡上八幡を産地とした、草木染めの手織紬。
丈夫な生地と色合いが特徴。
特に、宗広力三氏が手掛けた郡上紬は買取額が高い傾向にある。
結城紬3千円~10万円産地は、茨城県結城市周辺と、栃木県の鬼怒川流域。
『ユネスコ無形文化遺産』に登録されている。
状態が良い・有名作家作など条件が揃えば10万を上回る買取とな場合もある。
綾の手紬3千円~10万円宮崎県の東諸島県郡綾町を産地とするもので、『宮崎県指定伝統的工芸品』にも登録されている。
多少状態が優れないものでも数千円の値がつく場合がある。
久米島紬8万円前後沖縄県島尻郡久米島町を産地としたもの。
国の『重要無形文化財』にも指定されている。
結城紬・綾の手紬同様、状態が懸念されるものでも買取される場合があり、状態が良いものだとさらに高価買取が期待できる。

2.古い大島紬

古い大島紬の買取相場は、数千円台を見込んでおくと良いでしょう。

ただし、これはよほど悪い状態の場合で、少しの傷みであればそれほど大きく査定額に響くとはいえません。

大島紬は査定額を付けるのが難しいものです。

古いものだからといって極端に査定額が下がることがなく、保存状態が良好であれば、万単位の値が付くでしょう。

3.本場・奄美大島の大島紬

『本場大島紬』とは、奄美大島で作られた大島紬を指しており、希少性が高いです。

一般的な買取相場は、最低5万~10万以上と考えて良いでしょう。

その希少性ゆえに、本場大島紬の査定は非常に繊細で、安易に「この値段で」と価値を付けることができません。

価値が付けられないほどの貴重な品であることを前提として、証紙付き・傷み具合によっても価格は変動します。

4.都喜ヱ門

大島紬の代表的なブランドの一つ、『都喜ヱ門』の買取相場は、〜10万円を超えるものもあります。

ブランド名は、大島紬作者である藤都喜ヱ門氏から来ていますよ。

数ある大島紬の中でも一線を画したデザインや製法等が人気で、今でも多くのファンから支持されているのです。

高価買取が期待できる大島紬ブランドです。

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5.白大島紬

『白大島』の相場は、3~10万円以上です。

白大島も、希少価値のレベルが『本場大島紬』と同等であり、それゆえに買取相場も高騰します。

白土で糸を染める“泥染め”という製法を用いて、美しい白さが際立つ『白大島』が作られます。

上品で優雅な仕上がりが特徴で、こちらもまたファンが多い大島紬なのです。

反物は買取価格も高くなる?

大島紬は、反物の状態でも買取価格には影響がありません。

むしろ、「仕立ての丈が短い」「汚れが目立つ」などの理由で買取が厳しいものより、こちらの反物の方が高価買取されるケースが多いですよ。

大島紬はその生地自体に価値があるため、仕立て済か反物かはそこまで重要視されないのです。

そして厳密にいえば、“大島紬”とは仕立て前の反物自体のことを指しています。

アンティークの大島紬は買取価格も高い?

大島紬は、「アンティークだから」という理由だけでは買取価格は変わりません。

もともと買取額が高いものである上、各ブランドの希少価値・証紙付きなどで変動するのです。

アンティークで保存状態良好でも、機会織や出回りの多い大島紬であれば、数万円の値に留まる可能性があります。

逆に言えば、アンティークの状態が悪いものでも、物によっては高額になる場合もあるため、一概に買取価格は決まりません。

買取価格が100万円を超えることもあるってホント?

条件が揃えば、買取額が100万円を超えるケースもあります。

条件の一例として、一式が揃っている・複数着ある・保存状態が良い・証紙付き・希少価値の高い品などです。

傷みがあったり古かったりしても、それを理由に買取価格が下がるということもないのです。

大島紬の査定は一筋縄ではいきませんので、知見のあるところで買取依頼をすることをおすすめします。

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大島紬が売れないケース

比較的人気で買取がされやすい大島紬も、なかには売れないケースもあります。

「保存状態の悪いもの」「丈が極端に短いもの」「修繕をしたもの」には、特に注意が必要です。

各項目で具体的な注意点を記載しておりますので、買取依頼をする前にお手元の着物の状態を確認してくださいね。

保存状態の悪いもの

大島紬の保存状態が極端に悪いと、買取値が下がり、最悪の場合買取不可となる場合があります。

“生地の状態が比較的査定に影響しにくい”といわれる大島紬でも、やはり保存状態が良いに越したことはありません。

売れる・売れないの基準は、単純に「正常に着物として着れるか」を考えると良いでしょう。

シミが目立っていたり、虫食いがあったりと、極端に保存状態が不良だと判断されると、大幅に買取査定額を下げる原因となります。

大島紬に限らず、着物は現時点が最高の状態で、時間とともに経年劣化することは避けられません。

よほどのことがない限り買取不可とは判断されませんので、日頃から保存状態には気を付けていきましょう。

丈が極端に短いもの

極端に丈が短い大島紬は、買取不可と判断されるケースがあると理解しておきましょう。

その理由は、丈の短い着物の仕立て直しにはそれ相応の技術が必要とされ、非常に困難なためです。

買取しても売却先の人が着られなければ、買取をする意味がないのです。

丈の長さは、日本人女性の平均値である160cm前後を基準に考えると良いでしょう。

これより短い丈で仕立てられた150cm台の大島紬は、査定に大きく影響してきます。

だからといって必ず断られるとは限りませんので、まずは買取を検討している先で相談してみることをおすすめします。

修繕を加えたもの

修繕が加えられた大島紬も、査定額を変動させるため注意が必要です。

大島紬の生地に素人判断で手を加えると、生地の状態をかえって悪化させることになりかねません。

また、「直さなければならないほど悪い状態だったのか」と疑問に思われる場合もあるのです。

買取前に一般的なクリーニングに出すのも、知識がないクリーニング業者ではリスクが伴います。

お金をかけてクリーニングをしたとしても、さほど査定額には影響ありません。

買取に出す際に破れ・汚れを発見しても、その状態で査定に出すのが懸命ですよ。

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大島紬を高く買い取ってもらうポイント

大島紬を高く買い取ってもらうポイントは、「保存状態の良さ」「証紙の有無」「希少性の高いもの」「大島紬に知見のある相手に売る」の4点です。

どのポイントも、大島紬の売却において重要となります。

順に詳細をチェックしてくださいね。

状態の良さ

保存状態が良いほど大島紬の買取価格は上がります。

汚れ・しわ・色褪せ・虫食いなど、ウィークポイントがない良好なものほど、需要がありますよ。

さらに詳細に見ると、模様や箔に変色がないか、裏地が汚れていないかなど細やかな点も要チェックしましょう。

保存状態の他にも、正絹で作られたものや、新品・未使用の大島紬も人気ですよ。

着用する予定がなければ、経年劣化を避けるためにも早めに買取に出すと良いでしょう。

証紙など付加価値の有無

証紙とは、着物の産地や作者などが分かる証明書の意味合いを持つものです。

大島紬は、この証紙によって価値が決められるといっても良いでしょう。

知見のある査定人であれば本物の大島紬を見極められますが、なかには精工な類似品も見受けられます。

証紙があることによって、本物の大島紬であることも証明できるため、着物と一緒に査定に出すことを強くおすすめします。

希少性が高いもの

希少性の高い大島紬も、買取価格が高くなります。

特に「本場の奄美大島産のもの」「都喜ヱ門ブランド」に着目しましょう。

大島紬の中でも群を抜いて希少価値が高い奄美産の『本場大島紬』は、他の大島紬と比べて倍の値が付くケースが多いです。

そして、作家監修のもとで多くの職人さんが製作に携わったブランドも、買取額が高騰します。

大島紬は、厳密にいえば作者が存在しないのも特徴ですよ。

一般的に“大島紬ブランド”といわれるものは、有名作家が監修を手掛けたものを指しています。

これらの着物をお持ちの人は、査定の際に高値がつくと期待できるでしょう。

価値を理解している相手に売る

大島紬の価値を正確に見極められる相手に売るのは、4つのポイントの中でも非常に重要です。

たとえ証紙があったり、希少性の高い着物であったりしても、この価値が知り得なければ意味がありません。

買取を検討している場合は、着物の買取専門業者に依頼することをおすすめします。

ご近所にあるリサイクルショップや古着屋でも買取は可能ですが、着物の見極めは難しいといえるでしょう。

着物の価値に見合った適正価格になるよう、買取依頼先は慎重に検討してくださいね。

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まとめ

今回は、大島紬の買取価格の相場を中心として、大島紬売却の際の注意点もお伝えいたしました。

日本を代表する織物である大島紬、その価値は素人目には判断が難しいものです。

汚れがあったり、古かったりしても買取額に影響しないという点は、意外性もあったのではないでしょうか。

大島紬の価値の分かる人のもとへ査定を依頼をして、最適な買取になるようにしていきたいですね。

なお、おすすめの着物買取サービスをこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

買取大陸運営事務局ではトレカ、ブランド品、着物の買取情報を中心にまとめたサイトです。拡大するニーズを捉えて、有益な情報をお伝えするよう努めています。

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